20080730 更新
東京都教育委員会では、本年度(平成19年度)から全国に先駆けて、教科「奉仕」の授業をすべての都立高等学校で行うこととしました。今年度(平成19年度)は、約45,000人の都立高校の生徒が学んでいます。
教科「奉仕」の授業では、生徒が社会の一員であることと社会に役立つ喜びを体験的に学ぶことを通して、将来、社会に貢献できる資質を育成することを目指しています。この授業で都立高校生がどのように社会と向き合い、社会の貢献する意識を高めてたかについて、都立高等学校2校の取組を紹介します。
都立葛飾商業高等学校全日制の教科「奉仕」
都立葛飾商業高等学校全日制(山下 敬偉緯子校長)では、財団法人日本環境協会と連携し、環境保全活動分野の活動を中心に教科「奉仕」の授業を行っています。
「奉仕事前学習」では自然保護や環境問題に関心を持たせるとともに、奉仕体験を通じて自ら進んで社会に貢献しようとする態度をはぐくむことを目的に授業を行っていまい。
「奉仕活動」では、地域の子供たちが利用する「公園の掃除」、日頃からお世話になっている地域の方々のために「地域清掃」や「河川敷清掃」、地域の緑化推進委員の協力により「葛商花いっぱい運動」などを通して地域に根ざした「奉仕体験活動」を行っています。
12月には、毎年、多くの参拝者で賑わう柴又帝釈天で新年を気持ち良く迎えてもらおうと参道商店街周辺から境内まで商店街(柴又神明会)の方たちと一緒に清掃活動を行いました。この活動を通じて、柴又神明会の方々からは、「寒い中、生徒さんたちが一生懸命掃除してくれたことに感謝します。『帝釈天境内の落ち葉拾い』のおかげで、お参りに来る人たちも気持ち良くお正月を迎えることができます。」といった言葉をいただきました。
今後、「奉仕事後学習」を通じて、奉仕体験活動で体験したことを基に、自分たちが社会の一員であることの大切さについて振りかえりの学習を行っていきます。
※帝釈天参道商店街および境内清掃奉仕活動は地元のJCN葛飾ケ−ブルTVでもとりあげられ報道されました。
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