提橋 和男
会員の皆様には益々ご健勝でお過しのことと思います。
私は、第1回卒業生の提橋と申します。昭和37年の卒業ですから、私たちの仲間は、サラリーマンであれば、まもなく「定年」を迎える歳になりました。
「光陰矢の如し」の例えの通り、歳月の流れ行く早さに、自分の人生を重ね、思いにふけることがあります。
母校も40年を超える歳月が流れたことになります。日本の社会が、高度成長からオイルショック、そしてバブルの時代を経て、平成の大不況と移りきたなかで、母校も時代の流れの中で揺れています。
在学時代、水たまりのある校庭での朝礼。山田市郎校長の「ハーマーカーンという人が21世紀は日本の世紀となる」といわれたことを今でも覚えています。
当時の貧しかった日本がアメリカを超えるなど、とても考えられなかったものですが、21世紀を迎えた今日、如何でしょうか?
人間の英知は社会を発展させ、人々を平和で豊かに導いていくものと思っておりましたが、時代を重ねるにつれ、人間の英知の力の小ささを感じています。どこかでボタンをかけ違えたのかもしれません。
同窓会も時代の流れに翻弄されています。
本年は、40周年記念総会を開催いたしますが、予算の逼迫によって従来のように「会報」の発行ができません。
「会報」は離れ離れの会員の心を結ぶ役割を果たしていたと私は信じていますが、その発行ができないことは残念でなりません。
今では、会報の替わりに、このホームページが皆様の心をつなぐ役割を果たしています。しかし、こちらも予算の都合と、多忙な中、ご協力いただく幹事のみなさまのお力にも限りがあり、なかなか思うように更新ができません。
何もかもが、会員の皆様から見て、はがゆく見えることも多いとは思いますが、事情をご賢察の上ご容赦いただきたく思います。
かくいう私も、平成11年にサラリーマンから独立いたしましたが、苦闘の連続で、同窓会の活動に力を注げないのが現実です。
そのような状況のなかで、とにもかくにも、同窓会総会の開催ができるところまでこぎ着けました。これは、ひとえに幹事の皆様の奉仕的活動によるものと感謝に耐えません。
さまざまな制約の中で、役員幹事一同、同窓会の活動を止めないように頑張っております。そして、同窓会総会には多くの会員の皆様が集っていただけることを願っています。
会員の皆様の替わらぬご支援をお願い申し上げます。
平成17年10月1日