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模擬株式会社で青空市
起業家精神と地域活性化に

都立葛飾商業高定時制 星幸典教諭、成田弘光教諭

 「いらっしゃいませ。きょうの目玉は枝豆だよー」。教室や校庭に、元気な売り声が響き渡る。都立葛飾商業高校定時制課程マーケティング部の生徒たちが二年前に始めた模擬株式会社「葛商ベジタブル」。毎月一回、青空市を開催している。自分たちで仕入れた葛飾産の野菜やパウンドケーキ、さつま揚げ、天ぷらなどを販売。今では、数時間で完売する人気だ。

 三年前、「全国高等学校生徒商業研究発表大会」で発表するため「葛飾区の地産地消運動」をテーマに研究を始めたのがきっかけだった。

 同区は都内でも有数の野菜の生産地だ。「ちょうど学校の前にも畑があるんです。この畑で採れた野菜がどのようなルートで消費者に渡っていくのか、生徒なりに興味を持ったのではないでしょうか」と星幸典先生(31)。

 研究の一環として生徒たちは、区主催の「葛飾元気野菜PR事業」の手伝い、生徒が昼間勤務するスーパーでの販売実践、地元の野菜を食べてもらうために学校給食への売り込みなどに取り組み、活動は地域からも注目されるようになった。

 翌年はさらに、「葛飾経済の発展」を目指し、生徒自らJA葛飾から野菜の仕入れ・販売・会計処理など会社経営を実践するため、「会社」を設立。地元のケーキ専門店などと協力、葛飾産の野菜を取り入れた新商品の開発にも次々と取り組み、地域のネットワークづくりにも貢献している。

 成田弘光先生(50)は「こうして活動が軌道にのるようになったのも生徒の努力と、地域の方々の協力のおかげ」と話し、星先生も「今後は、生徒たちの起業家精神の育成とともに、地域経済の活性化につなげていきたい」と夢を膨らませている。

(2006年3月19日)

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