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その3  =謎の像=

  それは、たぷん5期生から20期生までは目にしたことがある「謎の像」がありました。
  「像」があったのは、旧校舎の正面玄関左手前の植え込みでした。卒業生アルバムを開くと、多くの卒業生が友達とこの「像」の前で記念写真を撮っています。あなたのアルパムは如何ですか?
  製作者不明。何のために誰が作ったのか?いつ頃作られたのか?たぶん。当時の在校生は一度は気にしたことがあるに違いないと思うのです。
  「同窓会新聞第6号」(昭和48年12月1日発行)にその答えが載っていました。記事をご紹介いたしましょう。

青年の主張
  昭和43年3月。以前あったクロ−バーの花壇の後に、第4回生美術部有志5人によって創作された卒業記念作品である。
  見る人によって、いろいろのものこ変化する。もちろん心の中にである。
  自己の主張するものを、自分のものにして欲しい、そんな目的から創ったとのことである。

両窓会新聞第11号(昭和61年9月1日発行)に顛末が載っていましたのでこれもご紹介いたします。

消えた「青年の主張」像
  昭和43年3月、第4回生美術部5名によって製作された卒業記念品である。
  村山先生の指導のもと、卒業後も勤務を終えた夜間製作がつづけられ、5月に完成した。
  以来17年間風雪に耐えて、多くの率業生が記念写真を撮ったこの像も、旧校舎とともに姿を消した。
  制作者の―人、田村光尉氏は「17年間も保存されていただけで満足です」と言葉少なに語っているが…。
  同窓会では、この像も保存したいと考えていましたが、移設の段階で残念なから破壊してしまいました。

旧校舎とともに「青年の主張」像が姿を消して18年の歳月が流れようとしている。今では「青年の主張」の存在を知る人もなく、かつての卒業生の記憶の中からも消えているかもしれない。だからこそ葛商七不思議(その2)に取り上げたのですが…。
  覚えている万いらっしゃいますか?

2OO2年2月記:渡辺松雄(1期生)


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