■葛商の第37回卒業証書授与式が平成13年3月7日(水)におこなわれました。 教頭先生の開会の辞に始まり、別れ・旅立ちの晴れやかなる式で、また、本年は各会表彰生徒が多く、盛大なる式を迎えました。
■親から子へ 校長 高橋久子 昼休みに時々校長室へ生徒の訪問がある。「都合は良いですか」「はいってもいいですか」と、こちらに御伺いをたてるところ、マナーは十分心得ている。 女生徒は、思い思いにしゃべり顔を見合わせては笑い、そうかと思うと深刻に胸のうちを明かすなどテンポの早い脈絡のない会話が続く。高校生談義とは、かくあるものかと時間を共有する。屈託のない明るさが部屋中にあふれ、それまで主役の座を占めていたポインセチアもひっそりとしている。 ひとしきり聞いた後、家の手伝いをしているか質問したくなった。前に「今の子供達は、アルバイトは良くするが、お金にならない手伝いはさける」と聞いたことを思い出したからである。答えは、私の意に反して、それぞれ家事手伝いを責任持ってやっている。 「感心感心そうでなきゃ」と内心合いづちを打つ。一人の生徒が、「私はトイレの掃除をしているよ。母がトイレ掃除をするときれいになるからと言うの」と、私はすかさず「トイレ掃除は嫌い?」と聞くと、「いいえ嫌いじゃありません」と優しい目で答えてくれた。「美人になるからと」母親。「そんな事あり得ないのに」と云いつつ掃除をする娘。私は、親子の会話を想像しつつ、心の優しい娘に育って欲しいと願う親心を察した。又、外の汚れを取る事は同時に心の汚れも取る事なのよ、美人とは外見ではなく心の美しい人を言うのよ。と奥の深いところもさりげなく教えている様にもとれた。 人が生きていく上で最も大切な思いやりや優しさを親から子にしっかり伝えており、家庭教育健在なりを強く感じた。
■卒業にあたって PTA会長 大島恵子 第三十七期の卒業生の皆様、卒業誠におめでとうございます。 葛飾商業高校を巣立って行くあなた達の幸多き人生を願います。社会に出たら、今まで味わったことのないかべにぶつかることもあると思います。そんな時あなた達は友達という財産を持っています。きっと力になってくれるでしょう。 私も友達という財産をたくさん持っていたから今日までがんばってこれたと思います。又、私も皆さん同様葛飾商業高校を卒業します。私は、十九年間にわたりPTA活動に参加してきました。他の人からは、暇人とか、「好きね」とかいわれた時もありました。でも今私をそんな目で見る人も笑う人もいなくなりました。今日まで一生懸命、前向きにがんぱって来ました。この一年、会長としてと言うより私自身としては、先生方と、あまり笑って話せる機会がもてなかったことが残念です。私は全先生方の顔と名前が一致しません。先生方には心より申し訳なく思いますが、こんな私を支えて下さった校長先生はじめ諸先生方、PTA役員の皆様、心より感謝申し上げます。私は二十五年間のPTA生活、又、十九年間役員として葛飾商業高校で終了出来たことを誇りに思います。たくさんの人達と出会えたことに心より深く感謝致します。葛飾商業高等学校の益々の御発展をお祈り申し上げます。ありがとうございました。
【担任の先生からのあいさつ】 ■卒業にあたって 一組担任 古屋 一郎 37期生、卒業おめでとう。卒業にあたり、保護者の皆様と卒業生諸君にしっかりと認識しておいて頂きたビいことがあります。それは葛商が「温室」であった、ということです。 葛商のような様々な面で細く手を掛けてくれる都立高もそうないと思います。多くの生徒にとってとても居心地の良い所だったようです。 そんな温室の中で生活して来た37期生も少々厳しい世界へと歩み始めることとなります。どうぞ力ゼなどひかぬよう、病気などにならぬよう、しっかりとした路地物として成長して行って下さい。保護者の皆様、宜しく見守って行って下さることを願っております。 ■卒業にあたって 二組担任 内山 正雄 37期生のみなさん、卒業おめでとう。 一緒に過した3年間、本当に楽しかったです。 みんなの明るく陽気に笑わせてくれる姿に、たくさんの元気をもらいました。家族や友達を思う優しさに、気持ちのゆとりをもらいました。恵まれない境遇にも負けずに健気に頑張る姿に、私も頑張らねばと背中を押してもらった気がしていました。 担任の仕事を楽しく送ることができたのはみんなのおかげです。本当にありがとう。卒業しても、自分らしく生きていって下さい。そしてたまには遊ぴに来て、よりたくましく成長した姿を見せて下さいね。 ■春なのに・・・ 三組担任 今井 幸子 三年前に出会ってから、いろいろなことがありました。初めから二年間という期限つきとわかっていたはずなのですが、いざ「卒業」という別れがくると寂しいものですね。笑っている顔、怒っている顔、ふてくされている顔、困った顔、寝ぼけた顔…いろいろな顔が思い出されます。そして、少し大人になった今の顔… 私の中で三七期生はいつまでも高校三年生のままです。卒業式には忘れられない笑顔をプレゼントしてください。「春なのに」という曲を知っているでしょうか。今まさにそんな気分です。 ■卒業にあたって 四組担任倉持 佳正 三十七期生のみなさん卒業おめでとうございます。入学以来今日まで、葛商生として無事に過ごせたことを誇りに思って下さい。そして、今後みなさんは、それぞれの進路先へと旅立って行くわけです。そこではきっと何らかの壁に遭遇すると思います。その時に改めて、葛飾商業の良さを実感することでしょう。生徒にとっても、教職員にとっても、葛飾商業は居心地の良い学校であったのです。 卒業生のみなさんは、新しい職場、学校において、居心地の良い場所をつくって下さい。そのためには、常に人間性ということを大事にして生活していかなければならないと思います。 ■祝、卒業 五組担任 田島 豊 卒業おめでとうございます。三十七期生は僕にとって三回目の担任ということになります。葛商では始めての担任だったので最初はかなり緊張をしていました。それと同時に大変な意気込みもありました。 一年の時は全クラスを教えていたので一日でも早くみんなの顔と名前を覚えようと努力していたことを想い出します。学年の中では生活担当ということもあり色々注意することが多かったけれども嫌な思いをあまりしなかったことが良かったなあと思います。学年団の先生方や学年の生徒にも恵まれ楽しい三年間を送れたことを感謝しつつ三十七期生の今後の活躍を期待しています。 ■「1000日間」 六組担任 満多野里香 朝のHR・今日は遅刻しないで登校してるかな。出席確認。あっ、またいない。授業中・パソコンの前だと静か。お昼・教室を覗くと何やら「だし」の匂いがする。帰りのHR・掃除当番確認。元気な号令係の声でさようなら。教室の鍵をしめて一日終了。そんな当たり前だった毎日は、もう卒業アルバムの中。約一000日間、37期のみんなが笑ったり泣いたり頑張ったりした全てが想い出になりました。素敵な生徒達、学年団の先生達と一緒に過した日々は私にとっても一生の宝物です。病気休暇の際には鮎澤先生、杉山先生をはじめとする多くの先生達にお世話になりました。6組の担任として卒業生を送ることができたのも、みなさんのおかげです。本当にありがとうございました。 大好きな37期生のみんな、卒業おめでとう!幸せになってください。
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