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  ■ 2006年夏高校野球部物語Part.2(2)
記事:2006.7.11 スポーツニッポンから
2006.7.24

第88回全国高校野球選手権(東東京大会)

エレベーターに消えた夢(都立小山台高校、大輔、見ててくれ)

7月8日、神宮球場で東・西東京大会の開会式には、6月に東京・港区のエレベーター事故で亡くなった市川大輔(ひろすけ)さん(当時16)が所属している都立小山台高校(品川区)野球部も参加。スタンドでは部員等が市川さんの遺影とともに、行進するナインを見守った。

写真
エレベータ事故で亡くなった市川大輔さんの遺影が
スタンドに置かれた(撮影・松井いつき)

主砲を失って
グレーのユニホーム姿で堂々と行進するナインと心は一つとばかりに、控えの部員が市川さんの遺影を抱いていた。
遺影と野球帽は事故以来、部員が交代で持ち歩いている。市川さんの同級生だった2年庭田隆広さんは「きょうも一緒に開会式を見るという気持ちで持ってきました」と神妙な面持ちで話した。
事故から約1カ月がすぎ、部員らは徐々に落ち着きを取り戻した様子。庭田さんは「みんなだいぶ気持ちが切り替えられた。市川のために絶対勝ちたい」と気を引き締めた。

6月3日、練習が終わって帰宅の際に起きた事故。その後、部員らはショックで練習も手につかない状態だったという。
市川さんは2年生でただ一人のレギュラーだった。ポジションは二塁。春の都大会では4番の主砲だった。練習へのひたむきな姿勢と、明るい性格。チームではムードメーカー的な存在でもあった。庭田さんも「みんな彼から刺激を受けていた」と話す。

6月17日に行われた都大会の組合せ抽選会では、東西の東京大会に参加する約260校の主将らが、全員で市川さんに黙祷をささげた。
主将の佐藤耕介さん(3年)は、「目標は甲子園で校歌を歌うこと。市川に天国からしっかり見守ってもらえるよう頑張りたい」と誓った。

同校は1949年に(当時は都立第八新制高校)東京大会決勝まで進んだ”都立の星”。甲子園出場なら、都立校では03年の都立雪谷高校以来4校目となる。
本命不在といわれる東東京大会。同校は14日2回戦で初戦を迎える。

=スポーツニッポン=


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