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 創立50周年記念式典・記念祝賀会   第12代校長 山下敬緯子より挨拶
2012/11/02 更新 

葛飾商業高等学校創立50周年

葛商のさらなる発展を祈念して


第12代校長 山下敬緯子

 葛商創立50周年を迎え、心からお祝い申し上げますとともに、記念式典、記念行事等の企画運営に尽力されました教職員、生徒ならびにPTA、同窓会、葛翔会、地域関係者の皆様に敬意と感謝の意を表します。
 私が葛商に着任した平成17年4月当時は、都立高校改革推進計画第一次計画で統合・再編された新しいタイプの学校が新設されると同時に、相当数の普通科高校、専門高校やコース制。定時制課程が閉校、閉課程となりました。その渦中にあって、存続できた商業高校の一校が葛商でした。新任校長として、葛商の正門をくぐった時の重みとその緊張感は今でも鮮明に覚えています。私の定時制、商業高校での勤務経験が葛商に生かせれば本望という思いでした。  趣きある正門からの景観、老朽化は否めないにしても重厚で一階の吹き抜けとなっている造りの校舎、広いグランドや体育館、商業科と情報処理科のための特別教室は12教室も整備されていました。ハード面では、大変恵まれている一方、職場の雰囲気は、少し暗い感じがする印象で、その理由を振り返ると、教職員の異動数が多かったことや都立高校改革による商業高校の減少でした。大学進学の門戸が広くなる一方で、企業は高卒者採用を絞り込んでる、事務職採用はほとんどない状態、また中学生の普通科志向の増大や商業学校の魅力のPR不足もあり、商業高校全体の応募者数減少という厳しい現実にさらされていました。だからこそ、葛商のこれまでの伝統を大切にしつつ、葛商に求められているニーズに応えるため、中学生が通いたい学校、保護者が子どもに通わせたい学校、教員にとって働き甲斐のある学校にすること、その一念でした。在職した4年間は、私の意を汲んで支えて下さった副校長、経営企画室長はじめ、葛商のために前向きに学校運営に関わった基軸となる多くの教員の力が大でありました。  葛商生の多くは卒業後、就職を希望していました。ならば、教職員は受け入れた生徒を3年間で一人前に育て、社会人として即戦力として巣立たせることに邁進するしかありません。生徒にとって各種検定資格を取得することは一生の財産となること、高校生活は3年間しかないからこそ、一人ひとりの生徒に対していかに帰属意識を高めたらよいか、指導目標を明確にしました。第一は生活指導の徹底。毎朝、正門、生徒昇降口で生活指導部と各学年担任が生徒を迎え、服装、頭髪、遅刻の指導、自転車通学のマナー指導にあたる、授業中、昼休みの校内巡回等々きめ細かな粘り強い指導を継続することにより、基本的な生活習慣の定着化が進み、授業中のマナー指導や集会でのマナー指導にも波及していきました。第二は授業を大切にすること。基礎学力の定着を図るため、わかり易い授業の改善や各種検定取得に向け根気強く丁寧な指導より、卒業時の進路決定率は、商業高校の中でもトップクラスを誇れる結果を残しました。第三は部活動や行事で心と体、技と感性を鍛えること。特に部活動の活性化を掲げました。葛商は以前、部活動が盛んで、硬式野球やサッカー、ソフトボールなどOBや地域の方々からもその声をよく聞きました。指導教員の異動とともに部活動が低迷する話は、よく耳にしますが、生徒にとっては大きな不利益を蒙ることとなります。着任時、まさに同様の事態が発生していました。硬式野球部の顧問が3名とも異動となっていたことが大きな課題となっており、部員はもちろんのこと、硬式野球部父母会、教員からの要請に直面しました。しかし、この逆境が外部指導員として迎えることとなった柏原周作監督と教員の協力のもと、全員野球を貫き、好成績を残すことができました。そのおかげで学校全体の活性化の原動力となったと言っても過言ではありません。部員数は少なくても、真剣に打ち込む生徒のひたむきな姿は、多くの人々に感動を与え、他の部活動の励みともなりました。その後ろ盾として、定時制との共存共栄を図るための相互理解があってこそ、そしてPTA、同窓会、葛翔会、地域の方々の支援や協力があってこそ、改めて深く感謝申し上げます。
 結びに、葛商の半世紀の歩みを前進させ、未来の社会を形成する有為な人材を育てる商業高校の発展に寄与されることを心より祈念いたします。

葛飾商業50周年記念式典の様子 >>> PDF

 


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