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2005.05.15
「葛西菜ケーキ」高校生が開発 〜朝日新聞(東京版)より
  マーケティング部、専門店と共同で地元小松菜使い人気
葛飾商業高校定時制(葛飾区新宿3丁目)の生徒と、葛飾区のケーキ店が共同で、地元産の小松菜を使ったケーキを開発した。「葛西菜キャロットケーキ」と名付けて、野菜の即売会場などで販売。14日には区郷土と天文の博物館であった催しに出品した。無添加で素朴な味わいがあり、じわりと人気を集めている。
  小松菜とケーキという一風変わった取り合わせを考えたのは、同校のマーケティング部(小松崎恵部長)の生徒たち。昨年、模擬株式会社の「葛商ベジタブル」を設立し、葛飾産野菜の枝豆やトマト、小松菜、ネギ、水菜などを地元の農協から仕入れ、「葛飾元気野菜」として学校で販売し、「地産地消」運動を実践してきた。一方で、葛飾産の野菜を使った、スローフードの開発にも取り組んできた。小松菜の天ぷらや枝豆をかき揚げにした「葛飾丼」、枝豆を豆乳状にしたしゃぶしゃぶ風の「葛飾鍋」などを考案した。しかし、「枝豆は夏しかとれないし、鍋は売るわけにはいかない」という課題が残った。

  そこで考えたのが、小松菜を使ったケーキ。年間を通じて収穫があり、販売できる。無添加のパウンドケーキ専門店「チェリープロッサム」(葛飾区柴又4丁目)に相談し、共同で開発を始めた。試作を繰り返し、昨年11月、独自のケーキが完成。ゆでた小松菜のみじん切りと、すりおろしたニンジンを生地に混ぜて焼き、素朴な甘みがある。当初は「小松菜ケーキ」と名付けたが売れなかったため、江戸時代に呼ばれていた「葛西菜」を名前に使った。すると、試食販売などで少しずつ売れるようになった。
  
葛飾商業高校定時制のマーケティング部員と開発した小松菜のケーキ
葛商ベジタブルの社長を務める4年生村松健至さん(19)は「野菜嫌いの子どももケーキなら食べられる。今後は、菜の花や亀戸大根など季節の野菜を使った商品も開発していきたい」という。
  葛西菜キャロットケーキはミドルサイズが700円、プチサイズが100。今後は、4、9、10月を除く毎月第4土曜日に同校で開かれる野菜の販売会に出品する予定だ。
  問い合わせは同校定時制(03・3607・5178)へ。

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