マーケティング部の活躍が教育庁報に掲載されました。
No.505教育庁報(平成17年7月5日号)より
東京都教育庁総務部教育情報課発行
都立葛飾商業高校定時制マーケティング部は、地域経済の活性化を図ることを目的に活動しており、この活動が評価され、「全国高等学校生徒商業研究発表大会」へ東京都代表として4年連続の出場を果たしました。
平成15年度は、地元農家を対象に実態調査を行った結果、知名度の低い地元産「葛飾元気野菜」を一般の人に知ってもらうことが必要だと分かりました。このため、地元の消費者を増やし地産地消の輪を広げるため、区主催の「葛飾元気野菜PR事業」の手伝い、生徒の勤務先の総合スーパーマーケットでの実践販売や、学校給食のメニューに加えてもらう等の活動によって、地域の方に「葛飾元気野菜」をPRすることができ、地元から高い評価を得ました。
16年度は、1口千円で資金を募り模擬株式会社「葛商ベジタブル」を設立し、生徒がJA葛飾から野菜の仕入れ、販売、代金決済、会計報告までを行いました。6月から1年間9回にわたって葛飾野菜を販売してきました。区の広報誌への掲載や、販売前日に生徒自らがポスティングを行った効果もあって、固定客も増え毎回約130人のお客様が訪れました。
11月から新たな挑戦として、地元のケーキ専門店と商品開発に取り組み、葛飾産の小松菜と人参を入れた、「葛西菜キャロットケーキ」を完成しました。無添加で素朴な味わいが人気を呼び、多くのメディアに紹介されたこともあって、現在では、区外からも注文が相次いでいます。
今年度は、「地域商店のネットワーク化と知的財産」をテーマに、販売場所を拡大しながら、地元でおいしいと評判の蒲鉾店、天ぷら屋、餃子屋などと連携して、葛飾産野菜を使用した商品の開発、販売という、地域商店とお客様を結ぶネットワーク事業を開始しました。
今後は、「葛西菜キャロットケーキ」のパッケージングデザインの研究を進め、付加価値を付けることを考えています。地域と協力しあって、この活動を葛飾区に定着させ、「葛飾元気野菜」を様々な形で提供していくことで、地域経済の活性化につなげていきたいと考えています。
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