第11代校長(平成15、16年度) 山ア 和夫
桜咲き、風光る4月、今年度も213名の新入生を迎えることができました。これも本校をご支援下さった同窓生、保護者、葛翔会、地域の皆様方のご協力と感謝いたしております。
今日の都立高校は、今まで「生徒を選ぶ」側にあった都立高校が「生徒や保護者に選ばれる」側に回り、従来にもまして各学校の特色や実績が問われるようになったことを意味します。やや踏み込んで言えば、各都立高校の興廃をかけた競合が始まったのです。
過去の都立高等学校入学者選抜制度では、生徒の学校への帰属意識の希薄化を招き、学校不適応生徒や中途退学者等を生む一因ともなっていると指摘されています。
従って、入学者選抜に当たっては、これからの高等学校教育の在り方や時代の要請等を踏まえて、生徒が自らの特性などに応じ主体的に判断して進路選択を行うことができるようにする必要があり、そのためには、選抜方式の多様化、選択尺度の多元化を積極的に進める必要があると言われています。
都立高校は、ややもすると一律的になりがちである従来の教育に対する考え方を改め生徒一人一人の個性を生かす教育を行うことが大切です。
本校でも次の重点目標を掲げ指導しています。
@社会に通用する人材の育成。
A簿記検定等の資格取得を目指す。
B中学生の本校理解を進める。
C生活指導の徹底。
など様々な指導を展開しています。私は、制度の改善と合わせて生徒をどのように指導していくかが非常に重要と思います。
各学校においては、学習形態や指導方法についても画一化を排して、生徒各人の学習意欲を喚起し個性の伸長にも資することができるよう創意・工夫することが大切です。楽しくて分かりやすい授業、生徒が主体的に参加する授業を構想して、生徒の問題解決力・創造力・応用力・表現力等、社会の変化に対応できる能力をしっかり身に付けさせなければなりません。
学校の活性化は授業改善と直結しているのです。本校でも、平成16年度から「生徒による授業評価」を取り入れます、生徒の授業への意欲が増すと考えています。
厳しいが、思いやりのある生徒への対応が大事と考えます。このような点に配慮しながら教育活動を展開していく所存です。さらに、生徒自身が自主的に行動する姿勢も大事です。本校の効果の一節に「自主の精神たくましく」とあります。常に生徒にも話しております。
今後も本校へのご支援・ご協力宜しくお願いします。
第10代校長あいさつ
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