第93回全国高等学校野球選手権東東京大会。「被災地にエールを」という思いで戦った葛商野球部は残念ながら3回戦敗退となりました。3年生部員はこれで野球生活を終了し、これからそれぞれの進路に向けて新たな挑戦が始まります。
彼らがどのような進路に進もうと、確かな事があります。被災地にエールを送り、日本の復興、新しい日本を作っていくのは彼らです。もちろん野球部の生徒だけではなく、自然災害の恐ろしさと、人命の尊さを目の当たりにした葛商生、そして被災地の高校生をはじめ全国の高校生が日本の未来を切り開く力となると私は信じています。
柏原監督は、「自分の務めは、あらゆる困難に直面した時に、精神力や身体を鍛えている高校球児が先頭に立ってお年寄りの方や小さな子ども達に、元気、活気、勇気を与えられるような指導をしていくことだと思います。地域のつながり、近所付き合い、人と人のつながり、助け合いを大切にしていきましょう。野球だけでなくスポーツというのは、このような困難があった時の為にあるといっても過言ではないかと思います」と述べています。
野球は3回戦で負けたけれど、3年生にとって人生の本当の勝負はこれからです。「グランドで流した汗と涙はこの一戦を制するにあり」。同窓会が寄贈した横断幕ですが、これは野球の試合のことだけでなく、社会に出て困難や壁にぶち当たった時、監督の指導を思い出して、苦しい練習に耐えた肉体と精神力を思い出し、勇気をもって乗り切れという意味合いもこめて作りました。そしてこのスローガンは監督の思いを表現した言葉であると、私は確信しています。
今年の3年生、そして続く2年生、1年生部員は柏原監督の教えで鍛えられた精神力、身体力を発揮して、震災を乗り越え、復興し、新しい日本をつくる原動力になると、私は信じています。
戦いはまだ始まったばかりです。羽ばたけ、葛商野球部! そして葛商生諸君! 君たちこそ、その戦いの中心にあれ。それが柏原イズムだ。
2011.07.20 同窓会会長 提橋 和男
野球を通じて被災地にエールを!
第93回全国高等学校野球選手権大会

3回戦敗退 葛商 4―5 筑波大付属(15日・太田スタジアム)
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1 |
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3 |
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6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
葛飾商 |
2 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
4 |
筑波大付属 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
2 |
0 |
1 |
1x |
5 |
2回戦突破 葛商 2―1 駒場学園(13日・市営立川)
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
葛飾商 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
駒場学園 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
葛商1回戦辛勝、攻守に課題
持ち味を最大限に出して全力でぶつかれ
第一試合 7月10日(日) 9:00〜 神宮球場 VS 都桜修館 初戦突破
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
都桜修館 |
1 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
葛飾商 |
0 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
× |
5 |
■269校の熱戦開幕/東・西東京大会開会式 (毎日新聞 2011.7.10) |
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■千葉商3年 江沢太紀捕手 被災校思い全力プレー(読売新聞 2011.7.15) |
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■被災地球児たちの特別な夏が始まった
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被災地の先陣を切って宮城大会が開幕。
「あきらめない街・石巻!!
その力におれたちはなる!!」
の横断幕を手に堂々の入場行進をする
石巻工ナイン |
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